読書で文法を学ぶ:形が伝える意味と使い分けを読み解く
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読書で文法を学ぶには、ある形が文章の中でどんな役割を果たすかを結びつけて考えると役立ちます。まず文章を理解し、意味に関わるパターンを調べ、別の表現と比べます。その後、文法書で自分の説明を確かめてください。例文を集めるなら、書き手がなぜ別の形ではなくその形を選ぶのか、説明できることが大切です。
このような調べ方は、今学んでいる言語でも使えます。以下では英語の受動態を例に、その過程を示します。どの言語でも同じ情報を同じように組み立てる、という意味ではありません。
理解した文章の中から問いを見つける
説明のために作った、次のお知らせを読んでください。
The town hall was damaged last winter. Its roof was repaired in March. The building will be reopened on Friday.
最初は、お知らせが伝える内容をつかみます。町役場は修理が必要な状態になり、屋根の修理は終わっていて、金曜日に再開する予定です。この流れがわからなければ、文法を調べる前に語彙の疑問を解決しましょう。自分の説明が合っているか確かめるには、基準となる内容を理解しておく必要があります。
次に、繰り返される形に注目します。was damaged、was repaired、will be reopenedです。文の最初に来るのは、町役場、その屋根、建物です。これらは動作を受ける対象であり、動作を行うものではありません。
ここで考えたいのは、書き手がなぜ、作業をした人たちではなく建物を軸に三つの文を組み立てたのか、という問いです。これは動詞の語尾を見つけるだけでは答えられません。このお知らせで、その構文が何を担っているのかを考える問いです。
自分の読書でも、同じように意味に関わる問いを探してください。語尾によって一人と複数人が区別されることもあれば、小さな語によって約束に条件がつくこともあります。動詞の形が、完了した出来事と計画を分ける場合もあります。少しは理解できていて、何度も出会うものを調べましょう。知らない構文ばかりの文では、同時に確かめなければならない点が多すぎます。
教材そのものが難しい場合、Comprehensyでは記事を選んだレベルに合わせて書き換えられます。調整された文章で内容をつかんだら、文法を調べたい版の正確な表現を残しておきましょう。理解可能なインプットを選ぶためのガイドでは、自分にとって無理なく扱える文章かどうかを判断する方法を説明しています。
一致する例を集めるだけでなく、説明を試す
最初のお知らせから、「誰が動作をしたかわからないときに、この構文を使うのではないか」と考えるかもしれません。動作主は書かれていないので、出発点としてはもっともらしい仮説です。ただし、まだ信頼できる規則とはいえません。
同じお知らせの詳しい版に、次の一文が加わったとします。これも説明のために作った文です。
Its roof was repaired by a local builder, who donated the labor.
屋根を修理したのは地元の建設業者で、無償で作業を提供したとわかります。動作主が明らかになっても、was repairedはそのままです。説明を修正する必要があります。動作主がわからないことだけが、この構文を使う理由ではないはずです。
能動態にした文と比べてください。
A local builder repaired its roof and donated the labor.
どちらも同じ修理を述べることができます。受動態では、its roof(その屋根)が文の出発点のままで、町役場の話につながります。能動態では、a local builder(地元の建設業者)が出発点になります。前後の文章が建物の話を続けるのか、業者の貢献を紹介するのかによって、どちらも自然な選択になり得ます。
仮の説明を、こう修正できます。「この構文では、動作を受ける対象を軸に文を組み立てられる。動作主は書いても省いてもよい」。形の似た例をもう一つ集めただけでなく、表現の選び方について理解が進みました。
翻訳だけでは文法の疑問が解決しない場合があるのも、このためです。翻訳で何が起きたかはわかっても、書き手がなぜその順序で示したかまでは説明されないことがあります。例を保存するときは、周囲の文も残してください。書き手が何について話し続けているか、その手がかりになるかもしれません。
形と規則の適用範囲を確かめる
信頼できる文法書で確認すると、これらの例は英語の受動態だとわかります。受動態のよくある形は、beの変化形と、repairedのような過去分詞の組み合わせです。動作主はbyを使って示せます。また、わからない場合、明らかな場合、伝える内容にとって重要でない場合には省けます。
文法書を確かめると、もう一つ陥りやすい誤解も防げます。受動態はすべて過去を表す、という誤解です。was repairedとwill be reopenedを比べてください。前者は修理を過去に位置づけ、後者は今後の再開を述べています。この形では、過去分詞と組み合わさる動詞の形が時間の違いを示します。過去分詞だからといって、その動作がすでに起きたとは限りません。
実際に調べた問いに答える、短いメモを残しましょう。
was repaired / will be reopened: 動作を受ける対象が主語になる。動作主は省くことも、byで付け加えることもできる。時を判断するときは、動詞句全体を確かめる。このお知らせでは、町役場とその修理に注意を向け続ける働きがある。
このメモは、あえて受動態の一章分よりも狭い範囲に絞っています。ほかの用法や制約は、後の読書で必要になったときに加えれば十分です。文法書が自分の解釈と食い違うなら、メモを直しましょう。解説を読んでも意味がわからなければ、推測を練習するのではなく、元の文について先生に尋ねてください。
例から説明を導くのは、帰納的な学習活動です。すべての規則を自力で発見する必要はありません。特に、例だけでは複数の可能性が残るときには、明示的な説明を読むほうが時間を節約できます。
新しい伝達の課題に文法を使う
違いを使い分けられるか確かめるには、文をそのまま写す代わりに文脈を変えます。説明のために作った、次の二つの書き出しを考えてください。
The town hall is nearly ready. ___
A local builder has supported several community projects. ___
一つ目は、町役場の準備がほぼ整ったと述べています。二つ目は、地域の複数の事業を支援してきた建設業者を紹介しています。それぞれに続く文を選びましょう。
- Its roof was repaired by the builder in March.
- The builder repaired the town hall's roof in March.
最初の続きは町役場と屋根に注意を向けたままなので、一つ目の書き出しに自然につながります。二番目は建設業者の話を続けるので、二つ目につながりやすくなります。逆の位置に置いたからといって、どちらかが文法的に誤りになるわけではありません。これは情報のつながりを考える練習で、正しい文を一つに限定する規則ではありません。
今度は、町役場に関心がある人に変更点を伝えてください。扉は交換されましたが、誰が作業したかを示す必要はないとします。The doors have been replaced(扉は交換されました)が一つの言い方です。ボランティアの貢献を伝えたいなら、Volunteers replaced the doors(ボランティアが扉を交換しました)とすれば、彼らが主語になります。新しく作った表現は、文法書や知識のある人の助言で確かめてください。選び方を理解しても、自分が作る動詞の形がすべて正しいとは限りません。
この過程では、異なる達成を分けて考えます。was repairedを見分けることと、その形がお知らせに合う理由を説明することは別です。用意された練習で形を選べても、会話でその形が正確に出てくるとはまだいえません。
読書自体も、文法学習に役立つ場合があります。2023年の授業内研究では、意味を中心に読む活動の後、英語の規則動詞の過去形について、理解を測る課題では向上が見られました。一方、時間制限のない文法性判断課題では、それに対応する向上は見られませんでした。対象は初中級の英語学習者と一つの文法項目であり、ここで紹介した受動態の練習や、あらゆる学習言語を調べた研究ではありません。「文法を学んだ」という表現には、より具体的な問いが必要だとわかります。今、何を理解し、何ができるようになったのでしょうか。
その問いを念頭に、普段の読書に戻ってください。文法が情報をどう組み立てるかを見抜いたことで、新しい文の意味がわかるなら、読解が進歩している証拠です。その構文を話したり書いたりするときにも使いたいなら、実際に何かを伝える役割を与え、結果について助言を受けましょう。以前はその形のために見えなかった意味を、理解したり表現したりできることが、有用な成果です。